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本日9月10日、札幌座「フレップの花、咲く頃に」ツアー名寄公演最終日より2週間が経過

2020年09月10日


 本日、2020年9月10日をもちまして、札幌座「フレップの花、咲く頃に」ツアーの名寄公演最終日より数えて2週間が経過しました。WHOが新型コロナウイルスの潜伏期間と認めている12.5日を越えましたが、今回の作品に参加したすべての俳優・スタッフ・関係者、そして劇場に足を運んでくださったお客様の中から、発熱・発症の報告はなく、札幌座公演による劇場での集団感染は発生しなかったと判断し、無事に終えることができたものと考えております。

 このように困難な状況の中、私たちの挑戦をご理解くださり、ご支援くださった皆様、また劇場に足を運んでくださった多くの観客の皆様に、改めて深く深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 今年2月以降、感染症の急激な拡大に直面していた札幌では、ほとんどの劇場演劇が中止や延期となり、劇場にお客様をお招きするのはしばらく無理ではないかという状況でした。そんな札幌において、北海道演劇財団では感染症対策の検討を重ねて、7月23日シアターZOOで劇のたまご「ぐりぐりグリム~長靴をはいた猫」の上演から、劇場にお客様を招いた演劇公演をリスタートさせました。観客収容数を半分以下に抑え、劇場内の換気・消毒を徹底し、すべてのお客さまにも手指消毒・靴底消毒・検温・マスク着用へのご協力もお願いし、入退場時には厳密な密集を避ける対策にもご協力いただいた上に、すべてのお客様の連絡先をお預かりした上での上演でした。

 同様の対策の元、8月15日からは札幌演劇シーズン2020-夏に出品する形で「フレップの花、咲く頃に」をかでる2.7ホールで上演し、8月25日には江別市えぽあホール公演、8月27日には名寄市EN-RAYホール公演を行いました。

 期間中、出演者・スタッフ・関係者全員には厳密な感染症対策を課しました。劇場入りする前、稽古段階から毎日の検温・体調報告と記録、発熱者が現れた場合の連絡体制と対応策の確立、フェイスシールドを着用したリハーサル、客席最前列からアクティングエリアまでの距離の確保、会食・面会の自粛などの行動抑制にも、すべての関係者が取り組み、徹底し、公演終了後も、本日まですべての関係者の健康観察を継続していました。

 そして今朝、ツアーメンバー全員の検温結果報告を受け、このような報告をさせていただく運びとなりました。

 札幌座を受け入れてくださった各地の劇場施設の皆様や、受け入れ実行委員会、教育委員会の皆様、かでる2.7、江別演劇プロジェクトWinds、えぽあホール、名寄市のEN-RAYホール、そして札幌演劇シーズン実行委員会の皆さまが徹底した感染症対策にご協力くださったお蔭です。

 10月9日には、「フレップの花、咲く頃に」のツアーメンバー11名が再び稚内市に集まり、ツアー千穐楽となる稚内公演を行います。また札幌では、急遽開催を決定したシアターZOO企画公演「2020秋の別役劇祭」も10月7日~18日に上演いたします。この「別役劇祭」には札幌座Pitとして、斎藤歩演出、納谷真大・西田薫出演による「虫たちの日」で参加します。

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(「フレップの花、咲く頃に」ツアーメンバー11名)

 道内では徐々に感染者数が減少しているようにも見えますが、さらに気を引き締めて、劇場演劇の灯を灯し続けるべく、私たちの取り組みはまだまだ続きます。今後も皆様のご協力を頂かなければならない状況は続くものと考えております。今後も更なるご理解・ご協力をお願い申し上げます。

2020年9月10日
公益財団法人 北海道演劇財団
理事長・芸術監督 斎藤 歩


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